2011年11月27日日曜日

NEW Wheel (Mavic Reflex and Schwalbe Durano)

宣言した通り。ホイールを買いました。

MAVICのReflexにshwalbe Duranoの組み合わせです。スポーク数も32Hとちょっとクラシカルで基本のきと言えるようなホイールです。まだ、走っていません(笑)。なので、インプレはそのうち書きます。

で、箱根を一周走ってきました。印象としては、「“普通”って素晴らしい〜!!」です。
何を言っているのかいまいち意味不明ですが、それが印象です。

はっきり言って、R-sysよりも大分重いホイールですから踏み出しは決して軽くはありません。ただ、一度転がり始めれば、結構スムースに進みます。これは、坂道に持ち込んでも決して印象は変わりませんでした。真偽は分かりませんが、恐らくチューブラータイヤの“真円度の高さ”がこのスムースさにつながっているかのようなフィーリングを感じます。

乗り心地については、かなり好印象です。バネ感があって荒れた路面でもシャキシャキ進みます。感覚的な表現ですが、カーボンスポークのR-sysが「ダンパー」だとすると、これは「バネ」ですね。大きな衝撃が加わると暴れますが、小さい衝撃はかなり気持ちよく吸収してくれます。

剛性感については、明らかにR-sysに劣りますが、これは脚力の無い僕にとっては余りネガティブな要件ではありません。「ゆがむ」し「しなり」ますが、自分はそう言った変形を推進力や、旋回力にするテクニックを持っていますので、その辺をわきまえて使えばかなり楽しいホイールですね。

と言うわけで、色々と小さい問題は多いけど、全体としてはとても良い奴って感じです。
特に、変な形で尖った所がないので、日常的に使うのはとても良いのでは無いでしょうか。

以上が、インプレです。

追伸:
ちなみに、ハブはUltegraです。

2011年11月13日日曜日

奥様の自転車(3RENSHO MAX)

10年ほど前、ちょうどMTBの競技に熱中し始めたときに使っていたフレームを、奥様のバイクとして再生しました。

黄色く塗装してしまって、外から伺い知るはできませんが、今は亡き三連勝のクロモリMTBフレームです。コロンバスのMAXチューブを使って、フレーム単体で2kgを切る重量と当時は最新のスペックでした。

しかも、フロントフォークは、これも今は亡きSHOWA(ショーワ)の“グラビエMP”です。これも名機と言って良いのでないでしょうか。いや〜、懐かしいな〜。

コンポ類も当時の物(8速のXT)を復活させたかったのですが、保存状態が悪く、さびがひどくて断念。クロスバイク用の9速LXのコンポを使っています。タイヤもスリックタイヤ(IRCのMETRO 26*1.5)なので、ほぼ、クロスバイクって言って良い仕上がりです。

もちろん奥様は、そんなうんちくを気にするわけでも無く、黄色でまとめられたデザインにそれなりにご満足いただいたようで、まずは一安心です。

また、お気に入りの機材がもう一個完成しました。

2011年11月9日水曜日

クロモリなのか、オーダーなのか。


そりゃあ、オーダーでしょう。

「クロモリオーダーフレーム」と、ひとくくりで言いますが、「クロモリ」が良いのか、「オーダーメイド」が良いのか、どっちが良いのかという下らなくも楽しい話題がありますが、僕は間違いなく↑の通りです。

2011年11月2日水曜日

CHERUBIM(ケルビム) ULI インプレ [その2/レーシングバイクとしての性能]

Cherubim(ケルビム) ULI号は、朝晩の通勤ライド(”毎日”と言えない所が情けない)で順調に距離を伸ばしています。だいぶ体にも馴染んできました。暑くもなく、寒くもなく、バイクライドには理想的な季節ですね。

このブログに訪れる人の数や傾向を見てみると、やっぱり皆さんクロモリロードバイク少なからず興味を持っているのだな〜、と感じます。特に、クロモリロードは、クラシカルな雰囲気でまとめた物や、コストパフォーマンスを意識した初心者モデルがほとんどで、僕のようにトップグレードのパーツを組み合わせた例が少ないことも、僕のブログのアクセスが伸びている一つの要因かもしれません。

という事で、今日は僕のULI号のレーシングバイクとしての性能について書いてみたいと思います。とは言っても、僕の脚力は「お遊びでレースに初心者クラスに出る程度」の物として判断してください。

重量
現在、ベダルを着けた状態で、7.9kgに仕上がっています。通常のカタログスペックは、ペダルレスですので、ベダル(PD-M959)の重量の約350gを減算すれば、7.6kgというのがカタログ重量です。

これは十分に軽い重量では無いでしょうか。まあ、賢明な方は既にお気づきと思いますが、ケルビムULI号はフレーム単体で1400gです。他方、最近の最新カーボンフレームが900g前後ですので、その差は500gしかありません。なので、コンポーネントで頑張れば、かなりの軽量バイクに仕上げる事ができます。

ただ、僕は、バイクの重量ってあまり気にしていません。500gの差なんて、水のボトル一本分ですし、むしろ、僕の体重のおなかの脂肪を減らす方が軽量化にはよっぽど有効でしょう。
(ただし、慣性マスの小ささと、走行抵抗の低減にはかなりこだわっています。まあ、この話は追々。)


剛性
これに関しては、完全に現代バイクの勝ちですね。特に、ヘッドやBB付近の『体幹』部分の剛性を徹底的に強化した最近のカーボンフレームの剛性感は素晴らしいですね。踏めば進むし、逆に、ちょっと変な動きをしても、フレームが全部吸収してくれて、ハンドリングに破綻をきたしません。

それに比べるとULI号は、“しなり”ます。決して、“ゆがむ”じゃ無いのでご安心を。

剛性を語る上で、もう一つ重要な要素は、ペダリングの時の力が逃げないかという課題だと思います。この点、僕のように脚力が無い人間にとって、独特の「しなり」を持つクロモリフレームは大きなアドバンテージの一つと言って良いと思います。

ULIを一言で言えば、すごく「足にかかる」フレームです。シッティングで漕いでも、ダンシングで漕いでも、気持ちよく加速していきます。ただこの辺は、要は人間と自転車のマッチングの要素が大きいので、フレーム素材の善し悪しの指標としては不適切かもしれません。

むしろ、乗り手を考えて、素材/ディメンションを煮詰めてくれたビルダーさんの腕の良さを評価すべきかもしれません。

ハンドリング
ULI号の大きな特徴は、ピスト並みのキャスター角(立っている)とホイールベース(短い)だと思います。
それに、僕は43mmオフセットのフォークを合わせています。

最初図面を見たときは、クイックすぎるハンドリングじゃないかと心配しましたが、そんな事はありませんでした。確かに、大くくりでは『クイック』側に位置づけられるハンドリングと思います。曲がりたい方向に、スパッと曲がるハンドリングです。その意味では上級者向けかもしれません。

ただ、難点を挙げるとすれば、良く出来たカーボンフレームに感じる「フレームの重心の低さ」はありません。これって、説明するのは難しいのですが、特にダンシングをした時に感じる(良い意味で)重心の低さについてはULIは負けています。そして、やっぱり重心が低い方が、ハンドリングに安定感を感じます。

とは言っても、下りで、50km/hを超える速度でコーナーを曲がるようなシーンでも、ちゃんとしたリーン動作(ハンドルじゃなくて、体で曲がる動作)をすれば、ULIもきもちよ〜くコーナーを曲がっていきます。ENVEのフォークの性能もあるのでしょうが、先週行った箱根の下り坂では、素晴らしいハンドリングを見せてくれました。

総合的には
もし、あなたがレースで勝ちたいと考えいるのであれば、ケルビムULIを選ぶという選択肢は無いでしょう。カーボンバイクの方が速いです。

もし、あなたがクラシカルな雰囲気を楽しみながらお気楽ツーリングしたいなら、ケルビムULIを選ぶという選択肢は無いでしょう。同じケルビムのラグフレームのR-2の方ががお勧めです。

もし、あなたが仲間達とのツーリングでそれなりに速く走りたい、たまに出場するレースでもそれなりに前を走りたい、とお考えならケルビムULIは結構お勧めです。レーシングバイクとしても決して侮れない性能を十分に持っています。

そして、最近のカーボンバイクの子供っぽいグラフィックや、毎年変わる“最新の規格”や、不景気になっても下がる事を知らない価格や、に飽き飽きしていて、とは言っても最近に自転車ブームに乗って、バイクに乗り始めた若い連中にはレースでは絶対に負けたく無い、と言う方は、今すぐ町田に行って、今野さんにフレーム製作を依頼してください。

最後は、僕の事です。