2011年11月9日水曜日

クロモリなのか、オーダーなのか。


そりゃあ、オーダーでしょう。

「クロモリオーダーフレーム」と、ひとくくりで言いますが、「クロモリ」が良いのか、「オーダーメイド」が良いのか、どっちが良いのかという下らなくも楽しい話題がありますが、僕は間違いなく↑の通りです。

2011年11月2日水曜日

CHERUBIM(ケルビム) ULI インプレ [その2/レーシングバイクとしての性能]

Cherubim(ケルビム) ULI号は、朝晩の通勤ライド(”毎日”と言えない所が情けない)で順調に距離を伸ばしています。だいぶ体にも馴染んできました。暑くもなく、寒くもなく、バイクライドには理想的な季節ですね。

このブログに訪れる人の数や傾向を見てみると、やっぱり皆さんクロモリロードバイク少なからず興味を持っているのだな〜、と感じます。特に、クロモリロードは、クラシカルな雰囲気でまとめた物や、コストパフォーマンスを意識した初心者モデルがほとんどで、僕のようにトップグレードのパーツを組み合わせた例が少ないことも、僕のブログのアクセスが伸びている一つの要因かもしれません。

という事で、今日は僕のULI号のレーシングバイクとしての性能について書いてみたいと思います。とは言っても、僕の脚力は「お遊びでレースに初心者クラスに出る程度」の物として判断してください。

重量
現在、ベダルを着けた状態で、7.9kgに仕上がっています。通常のカタログスペックは、ペダルレスですので、ベダル(PD-M959)の重量の約350gを減算すれば、7.6kgというのがカタログ重量です。

これは十分に軽い重量では無いでしょうか。まあ、賢明な方は既にお気づきと思いますが、ケルビムULI号はフレーム単体で1400gです。他方、最近の最新カーボンフレームが900g前後ですので、その差は500gしかありません。なので、コンポーネントで頑張れば、かなりの軽量バイクに仕上げる事ができます。

ただ、僕は、バイクの重量ってあまり気にしていません。500gの差なんて、水のボトル一本分ですし、むしろ、僕の体重のおなかの脂肪を減らす方が軽量化にはよっぽど有効でしょう。
(ただし、慣性マスの小ささと、走行抵抗の低減にはかなりこだわっています。まあ、この話は追々。)


剛性
これに関しては、完全に現代バイクの勝ちですね。特に、ヘッドやBB付近の『体幹』部分の剛性を徹底的に強化した最近のカーボンフレームの剛性感は素晴らしいですね。踏めば進むし、逆に、ちょっと変な動きをしても、フレームが全部吸収してくれて、ハンドリングに破綻をきたしません。

それに比べるとULI号は、“しなり”ます。決して、“ゆがむ”じゃ無いのでご安心を。

剛性を語る上で、もう一つ重要な要素は、ペダリングの時の力が逃げないかという課題だと思います。この点、僕のように脚力が無い人間にとって、独特の「しなり」を持つクロモリフレームは大きなアドバンテージの一つと言って良いと思います。

ULIを一言で言えば、すごく「足にかかる」フレームです。シッティングで漕いでも、ダンシングで漕いでも、気持ちよく加速していきます。ただこの辺は、要は人間と自転車のマッチングの要素が大きいので、フレーム素材の善し悪しの指標としては不適切かもしれません。

むしろ、乗り手を考えて、素材/ディメンションを煮詰めてくれたビルダーさんの腕の良さを評価すべきかもしれません。

ハンドリング
ULI号の大きな特徴は、ピスト並みのキャスター角(立っている)とホイールベース(短い)だと思います。
それに、僕は43mmオフセットのフォークを合わせています。

最初図面を見たときは、クイックすぎるハンドリングじゃないかと心配しましたが、そんな事はありませんでした。確かに、大くくりでは『クイック』側に位置づけられるハンドリングと思います。曲がりたい方向に、スパッと曲がるハンドリングです。その意味では上級者向けかもしれません。

ただ、難点を挙げるとすれば、良く出来たカーボンフレームに感じる「フレームの重心の低さ」はありません。これって、説明するのは難しいのですが、特にダンシングをした時に感じる(良い意味で)重心の低さについてはULIは負けています。そして、やっぱり重心が低い方が、ハンドリングに安定感を感じます。

とは言っても、下りで、50km/hを超える速度でコーナーを曲がるようなシーンでも、ちゃんとしたリーン動作(ハンドルじゃなくて、体で曲がる動作)をすれば、ULIもきもちよ〜くコーナーを曲がっていきます。ENVEのフォークの性能もあるのでしょうが、先週行った箱根の下り坂では、素晴らしいハンドリングを見せてくれました。

総合的には
もし、あなたがレースで勝ちたいと考えいるのであれば、ケルビムULIを選ぶという選択肢は無いでしょう。カーボンバイクの方が速いです。

もし、あなたがクラシカルな雰囲気を楽しみながらお気楽ツーリングしたいなら、ケルビムULIを選ぶという選択肢は無いでしょう。同じケルビムのラグフレームのR-2の方ががお勧めです。

もし、あなたが仲間達とのツーリングでそれなりに速く走りたい、たまに出場するレースでもそれなりに前を走りたい、とお考えならケルビムULIは結構お勧めです。レーシングバイクとしても決して侮れない性能を十分に持っています。

そして、最近のカーボンバイクの子供っぽいグラフィックや、毎年変わる“最新の規格”や、不景気になっても下がる事を知らない価格や、に飽き飽きしていて、とは言っても最近に自転車ブームに乗って、バイクに乗り始めた若い連中にはレースでは絶対に負けたく無い、と言う方は、今すぐ町田に行って、今野さんにフレーム製作を依頼してください。

最後は、僕の事です。

2011年10月24日月曜日

Cherubim ULI と Mavic R-sys

う~ん、写真がいまいち。

最近、MavicのR-sysをキーワードにこのblogを訪れる方が多いので、今のULI号とR-sysのインプレを書いてみたいと思います。

フレームを、ULI号に乗り換えて、自転車のフィーリングって、つくづくコンポーネントの総合的な性能だと感じます。今回の乗り心地の話であれば、フレームとホイールとタイヤといった組み合わせで決まるモノ、さらに言えば、ハンドルやシートポストやサドルなんかを換えただけでも結構変わることもあるので、そう考えると「インプレって何!?」っていう“全否定”型の意見が出てきてもおかしくない位、難しい(まあ、そこが一番面白いのですが)モノだと感じます。

さて、現在の僕の現在の足回りの組み合わせは、
フレーム: ケルビム ULI
ホイール: Mavic R-sys
タイヤ: IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC
って組み合わせですので、その前提で読んでください。

じつは、僕がULIをオーダーしたときに、ビルダーの今野さんは、

 『いや~、アルミ系の剛性のあるホイールの方が相性が良いんですけどね。』

仰っていました。
その時は、カーボンから乗り換えるのに、そんなスパルタンな選択肢は無いな~、と思っていましたが、ULIに乗り始めて何となくそのご意見の理由が分かってきた気がします。

R-sysというホイールは、言うまでも無く、Mavic社が最新技術の粋を結集して作ったホイールのなので、非常に「洗練された」ホイールだと思います。このホイルを、軽量だとか/柔らかいとか/走るとか「一括り」の言葉するのはとても難しいぐらいの非常に総合力の高いホイールです。

一方のULIのクロモリフレームは「単純で、シンプルな」フレームです。とにかく反応が素直で「過剰な演出」は何一つありません。力を掛ければしなるし、大きなギャップに入れば振動は伝わるし、コーナーで(わざと)変な動きをすればバイブレーションが発生します。まあこう書くと、文句のように聞こえますが、そう言う一つ一つの動きが、体の中のプリミティブな喜びを刺激します、『そうそう、自転車に乗るって事はこういう事だ。』という感じに。

なので、ULIというクロモリフレームにR-sysというホイールの組み合わせは、シンプルで良い素材に、濃厚なソースをあしらった、贅沢な料理って感じがします。

なので、通勤の時に「ぼけぇ~」と気を抜いて漕いでいるときは、フィーリングのほとんどはR-sysというホイールが支配的な気がします。ちょうど、普段、インスタントの料理しか食べていない人が、料理のソースの味しか判別できない様に。

そこからまじめに踏んでいくと、そのベースにある素材のおいしさ、つまり、クロモリというシンプルだけど滋味のある味わいを感じ始めます。特に、僕がクロモリの一番の欠点(というかカーボンの利点)である、路面からの微振動の吸収性が悪いという欠点を、R-sysは見事にフォローしてくれます。その分、クロモリフレームの「粘りのある走り」という一番美味しい部分を存分に味わえる様になる所は、「う~ん、この組わせ最高!!」とも感じる所です。

ただ、贅沢な僕は、贅沢な悩みを抱えます。

「たまには、クロモリフレームの“味”をシンプルに楽しみたいな~」

そう考えると、R-sysは邪魔な存在になります。シンプルなホイールの方が、反応がダイレクトでフレームの性能を感じられるのでは無いかと思います。

ということで、R-sysも良いけど、手組で、しかもタンジェント組みされたチューブラーホイールがもう1set欲しくなっている今日この頃です。

ただ、ビルダーの今野さんの最初の発言は、「クロモリと言っても十分に走るから、中途半端に剛性の無いホイールなんか使うな!!」という意味だと思いますが...。

そんなわけで、新たなホイール購入計画へと進みます。さてさて。

2011年10月19日水曜日

ENVE ROAD FORK 2.0 (Cherubim ULI インプレ番外編)

Cherubim ULI のインプレ番外編として、今回、ビルダーの今野さんのお勧めで採用した、フロントフォーク

ENVE ROAD FORK 2.0

は掛け値なしに良いフォークだったので、ちょっと記事を書いてみたいと思います。

実は、ENVEというメーカーは、ULIを作る前には全く知りませんでした。今回ケルビムさんにフロントフォークのアップグレードを相談する時になって、初めてその名前を聞いて、しかも「圧倒的にお勧めです!!」と言われなければ、恐らく他のフォークを採用していたと思います。

写真を見て、おわかりの通り、最近では珍しくなった!?ストレートタイプのフォークです。
実は、ストレートタイプは、剛性感のある換わりに乗り心地が悪いという世間の評判があった為、僕自身も余り良いイメージを持っていませんでした。

確かに、このENVEのフォークも、決して振動吸収性の良いフォークというよりは、剛性感のあるフォークに位置づけられると思います。ただ、ストレートとは思えないほど、路面の細かい微振動の吸収性は優秀な性能です。

それ以上に印象的なのは、ダンシングをしたり、下り坂のカーブを曲がったりするときのフィーリングが"秀逸"です。何とも感覚的な表現なのですが、「曲がりたい方向に、曲がってくれる」フォークです。固いとか、柔らかいとか、そう言う定量的な評価を超えたところで、『気持ち良い〜!!』と感じられるフロントフォークには久々に出会いました。

ENVEというメーカーのwebサイトを調べてみると、このメーカーはアメリカのユタ州にあるメーカーで、かなりテクノロジーオリエンテッドに頑張っているメーカーみたいです。そして、インディペンデントなビルダーにフレンドリーなメーカーみたいですね(スイマセン、カタカナ英語ばっかりで)。その意味でも、自分としては、かなり共感を持てるメーカーです。

ついでに言えば、このメーカーのカーボンリムも相当に評判が良いらしいので、かなり「ほっすぃ〜」モードなのですが、そこは、しばらく、我慢、がまん。

2011年10月16日日曜日

CHERUBIM(ケルビム) ULI インプレ [その1]

手前は、今までの愛車だったGIANT TCR Composite(2002年モデル)。奥が、新しい相棒のCHERUBIM(ケルビム) ULI のフレームです。

TCRは、確か、初めてGiant社がカーボンフレームをリリースした年に買ったと記憶しています(前の年に限定販売されていた)。当時は、あるフレームが全盛の頃、カーボンパックすら出始めの頃で、フルカーボンは結構珍しかった頃でした。

その軽さ、乗り心地の良さ、バランスの良いハンドリングに惚れ込んで、気がつけば10年近く乗っていた事になります。

さてさて、前置きが長くなりました。
なぜ、わざわざこんな事を書いたかというと、僕の評価はこのGiant TCRが基準になります。それを踏まえて読んでください。

で、CHERUBIM君のインプレなのですが、3日で50kmほど乗った印象では、「すごく似ている」 というのが偽らざる印象です。細かい所では、細かく違いを挙げる事は出来るのですが、全体としての印象は「すごく似ている」と言って良いと思います。

「やっぱ、クロモリは違うぜ〜、世界がガラッと変わる位の衝撃だ〜!!」

ぐらいの事を言いたかったのですが、残念ながらそこまでの違いはありません。
これって、やっぱり、自転車の性能って、フレームだけではなくて細かいコンポーネントを含めた全体の構成で決まる物という事実の証左だと思います(今回、フレーム/フォーク/シードポスト以外に、部品は変更していません)。

具体的な印象をキーワードで言い表せば、

 ・乗り心地は柔らかい、ただ、細かい凹凸の吸収性はカーボンの方が上
 ・踏み込んだときには、粘りを持って足にかかってくる(これはGiantも一緒)
 ・やっぱり、ポジションがばっちり決まった自転車は気持ちいいですね
  すごく素直な挙動を示します(これも、Giantも一緒)
 ・これは、決して懐古趣味では無くて、ばっちりレーシングバイクです
 ・走りには全く不満はありません

ってな感じでしょうか(訳分からない表現でスイマセン)。

実は、今回の乗り換えで、一番印象的だったのは、ENVEのフロントフォークの性能の良さだったりします。なので、次の記事ではENVEの話でも書いてみたいと思います。

2011年10月13日木曜日

CHERUBIM(ケルビム) ULI 組上がりました



長らくお待たせしましたが、というか、僕にとっても非常に長い時間だったのですが、9月末にやっとフレームが完成し、自転車として組上がりました。

細かいことに色々と言及したい(実際に写真も色々と撮っている)のですが、とりあえず駐輪場で撮った写真(しかも、携帯のカメラ)とスペック表を載せます。

      
フレーム: ケルビム ULI
Fフォーク: ENVE ROAD FORK 2.0(オフセット43mm)
ヘッドセット: Campagnolo Record HIDDEN HeadSet TTC
ハンドル: FSA K-Wing Compact(c-c 400mm)
ハンドルステム: ITM Millenium 90mm ※そのうち交換の予定
STIレバー: SHIMANO 7800 DuraAce
ブレーキ: SHIMANO 7800 DuraAce
シート: Fizik Arione k:ium
シートポスト: Fizik Cyrano Carbo
クランク: FSA SL-K light MegaExo Compact (長さ170mm)
(チェーンリングはアルテグラ) アウター50T/インナー34T
スプロケット: SHIMANO 7800 DuraAce (12T-28T)
FD: SHIMANO 7800 DuraAce
RD: SHIMANO 7800 DuraAce
ホイール: Mavic R-sys
タイヤ: IRC FORMULA PRO TUBELESS RBCC (Stans No-Tubeを使ってチューブレス化してます)

まあ、スペックだけで、モノが何か分かるオタクの方はお気づきと思いますが、フレームがクロモリなのに、他のコンポーネントはほとんどカーボン製で固めています。まあ、一世代前の部品も多々ありますが、見る人が見ればかなりスパルタンな仕様になっている「旦那仕様」のバイクといって良いかも知れません。

2011年8月5日金曜日

6B4G 全段差動PPアンプ 製作編#5(完成!!)

完成!! しました。

”とりあえず完成”と言った後に、やっぱりしっくりこなくて、色々と改良を加えてやっと「完成!!」と言えるレベルにこぎ着けました。ただ、情けないのは、さんざん回路をいじったのですが、原因は、自分の犯した回路には「ミス」だったことですが、とほほ。

さて、写真に写っているとおり、一番大きな変更としては、今までの初段:6DJ8→ドライバー段:5687であった構成から、初段をFETに変更して、6DJ8をドライバーとして受ける構成に変更しました。

FETは、ぺるけ師匠も多用している2SK30Aを使っています。数少ない自分の作例からの印象ですが、やっぱり解像度の高い音を出すという意味では、真空管よりもトランジスタの方が有利な様な気がします。実は、フォノイコも同じ理由で、真空管からトランジスタに変更しました。

そんなわけで、音には満足しているのですが、デザインとしては「歯欠け」したような何とも情けない格好になってしまいました。

さて、ということで、真空管が1個減ったスペースをどうしようと考えていたのですが、以前から使いたいと思っていた小型のVUメーターを入れてみようかと画策中です。Φ35の穴を開けなければいけないし、既に実装密度も高いので入るか分からないですが、ちょっと今、図面を書いたり、回路を検討したりしている最中です。