2011年12月23日金曜日

iBasso A02 (ヘッドフォンアンプ)

僕のヘッドフォン熱は加熱するばかりで、ヘッドフォンアンプという物を買ってしまいました。
いつもの、秋葉原のE☆イヤホンに言って、色々と視聴したところ、この機種が、値段も手頃で、良い意味での“普通”の音でしたので、この機種に決めました。

iBasso A02という機種です。
詳しくは、こちらです↓
http://www.hibino-intersound.co.jp/information/2769.html



気に入ったところはいくつかありますが、
一番は、薄くて小さいところでしょうか。
ヘッドフォンアンプと言うと、こんな感じ→のアルミ押し出し材のケースを使っている物が多いと思うのですが、そこまで大げさな物は抵抗感が有りました。
右の写真は、PICO USB/DACという機種で、実際に音は良かった(値段も良い)のですが、持ち歩くにはちょっとという感じでした。

あと、抵抗感があったのが、アンプというより「バスブースト(低音増強)」の機能を売りにしている物が多かった事です。確かに、重低音の音は派手で素人受けをするのでしょうが、アンプというのもは基本的に、原音を忠実に再現する物であって欲しいと思います。特に、ヘッドフォンの場合は、機種ごとの個性が強いので、なおさらアンプ側は素直な物じゃないと“泥沼化するな〜”という思いもありました。

と言うわけで、このiBasso A02という機種を買いました。当初は、その一つ下の機種であるA01を買おう(お値段も9,800円とキリが良いですし)と思って、視聴をしたのですが、こっちのA01は音に色づけが多くて(いわゆるドンシャリ)、好感を持てませんでした。

さあ、前置きが長くなりました。
肝心のA02の音の印象ですが、iPhone3GSに直結の時と比較して、

  1. 出てくる音の帯域が広がります(低音から高音までより広く出るようになります)
  2. 音の制動力があがります(ドラムの様な破裂音が、ビシッと決まるようになります)
  3. より、音が立体的に聞こえるようなります(音の粒立ちがはっきりする感じです)
というのが、主に感じた変化です。このアンプはBTL型駆動ということですので、上の3つの特徴はまあ納得という感じでしょうか。比較対象に、Mini Watterと聞き比べてみましたが、音の“制動力”という意味ではA02の方が明らかに良いですね(OPアンプのダンピングファクターは、真空管とは比べものにならない位高いで当たり前ですね)。それでいて、細かい音のディテールもMini Watterに負けず劣らず表現するので、設計者のセンスの良さを感じます。

逆に、音の艶というか色気の様な物は、真空管アンプのMini Watterだけが持っている独自の世界で、A02にからは感じる事は出来ませんが、それだけA02は生真面目に音を鳴らすアンプと言って良いと思います。

そして、これを言ってしまってはおしまいかもしれませんが、所詮プレーヤーがiPhoneというレベルでは、あんまり目くじらを立てて音質を云々いうのは野暮ですね。A02を入れただけで十分に音は良くなります、それ以上の音を求めようと思ったら、ヘッドフォンアンプよりiPhoneを買い換えた方が効果的でしょう。

以下、加筆分:
その後、2週間ほど聞き込んで見ました。一個、大きな問題点を見つけました。
iPhone 3GSで使っているのですが、電波強度が強いとき、例えば、webブラウスをしながら音楽を聴いていると、高周波ノイズが頻繁に入ります。
アンプを、iPhone本体から距離を離せば大分改善するのですが、使用方法としてそれもめんどくさくて我慢しながら使っている状況です。

それから、音質に関しても、聞き込んでいくと色々と不満も出てきますね。
一番の不満は、解像度がもう一ランク高いと良いな〜、という事です。まあ、普通に聴く分には十分の解像度なのですが、もう少し音のエッジが立ってくれると言う事無しなんだけどな〜、という感じです。これも、ある意味BTLアンプの(悪い部分での)特徴ですよね。

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