2012年1月10日火曜日

Tioga コクーン 輪行袋

生活環境(一種の単身赴任)上、週末は箱根を走るため、平日は静岡を走る為に、チョコチョコ新幹線で輪行(りんこう=自転車を袋にいれて電車で運ぶこと)をしています。

「楽だよ」と言う評判につられて、Tiogaのコクーンという輪行袋を買ってみました。
TiogaのHPが見つからないので、こんなリンクを貼ります。

通常、輪行袋は前後輪を外すことが前提なのですが、これは前輪だけを外すだけでつかえるという意味では、「コロンブスの卵」的な製品だと思います。

ただ、使ってみての感想は、確か「楽ちん」ではありますが、実際に作業をしてみると、“僕の場合”は、収納に必要とする時間は普通の輪行袋とさほど変わらないというのも事実です(はい、暗に自分の手際の良さを自慢しています)。

「何で、収納に時間がかかるか?」というと、コクーンは収納した状態で自転車にジャストフィットさせるためか、あまりサイズに余裕がありません。なので、袋にちゃんと入れないと、ファスナーな締まらないのです。

正直言って、しまうときには手が三本欲しくなります。1本目の手で、自転車を押さえて、2本目の手で袋を引っ張り出して、3本目の手でファスナーをしめる。そんなアクロバティックな動作が要求されます。

とは言っても、ばらす部品は少ないし、何よりも、組み立てるときは前輪しか外していないのですぐに組み立てられます。そう言ったことを全部含めると「ああ、楽かも」って感じになります。

そして、何よりも、畳んで袋に入れた後も「でかい!!」ですね。
厳密に言えば、JRの手荷物持ち込みの最大寸法を超えている位、「でかい」です。

混んだ電車の中に、こんな輪行袋を持った人間が乗車してきたら。「降りろ!!」と言われても反論できない位に「でかい」です。

ということで、コクーンをこれから使いたいという人は、TPOをわきまえて使いましょう、と、施肥とも強調したい気分です。なので、僕の場合は、スペースに余裕がある新幹線に乗るとき限定の輪行袋として活用することにしました。

これから、買おうと思っている方はTPOをわきまえて購入する事をお奨めします。

2012年1月4日水曜日

iBasso A02のBTL grounding回路考察

普通に考えるとBTL回路はこうなりますね。

ただ、この回路だと、バランス駆動のヘッドフォンが必要になるので、出力段に何かしらバッファアンプを噛ます必要がありますね〜。
(普通のヘッドフォンはGND(マイナス側)を左右のチャンネルで共有しているので)

ヒントは、iBasso A02のベースモデルとなったT5というモデル説明のページにありそうです。

iBasso T5の説明文(http://www.ibasso.com/en/products/show.asp?ID=75から抜粋)
The T5 has two biggest advantages:
The first one is the BTL grounding, also known as balanced grouding. Benefited from this technology, the voltage swing is increased from 4.2V to 8.4V max; and the output power is increased to 175mW max. Moreover, the T5 has opamp+buffer on each channel, the current output is up to 500mA per channel. 


iBasso A02の説明文(http://www.hibino-intersound.co.jp/information/2769.htmlから抜粋)
総計8基のオペアンプを搭載。仮想グラウンド回路を内蔵し、BTL(Bridge-Tied Load)grounding駆動のハイパワーと低歪み性能を両立。駆動能力を高めることで、高性能なヘッドホン、イヤホンの潜在能力を余すところなく引き出します。


まあ、日本語の商品説明のページを読みましたが、これはひどいですね。全然技術的な意味を理解しないまま、専門用語を並べればOKという文系の人が書いた文章ですね。まったく、こういう事やるなら日本人は中国人を物まねってバカにする権利は無いぞ、って話がそれましたが。

英語の文章の方に書いて有るとおり、このA02というかT5というアンプはOPアンプのBTL回路+バッファアンプの構成のようです。という前提に立てば、さて、どんな回路構成か、もう少し考察してみたいと思います。

6DJ8 Mini Watter (ミニワッター) アンプは全段差動化へ

ぺるけ式の6DJ8 Mini Watter (ミニワッター) アンプは、全段差動PP型に改造する事にしました。

それなりに気に入っていたのですが、JazzやAcousticな音楽を中心に聴く僕にとっては、もう少し音のエッジが効いている方が好みな為、差動PP型に改造する事にしました。

最近はまり始めているヘッドフォンアンプとしても、差動PP型の評判はかなり良いので、是非とも聴いてみたいと欲求もあります。

これまでのシングル形式から、PP(プッシュ・プル)形式に改造するに当たっては、出力トランスを変更しなければいけません。このミニワッターアンプは、外から見えるのは真空管だけというデザインコンセプトなので、小型のトランスを探して、イチカワの“ITPP-3W”という3Wのトランスに落ち着きました。イチカワのトランスはほとんど店頭に手でいませんが、直営サイトのオンラインで購入する事が出来ます。
http://www.ichikawa.co.jp/trans/trans_04.html

回路については、ぺるけさんの回路を今回もそのままコピーしています。この↓回路です。

6DJ8全段差動ミニワッター&ヘッドホンアンプ:
http://www.op316.com/tubes/mw/mw-6dj8pp.htm

現在制作中ですので、また、進捗したら、詳しい内容を書きたいと思います。
ちなみに、回路モジュールはほとんど出来ているのですが、実装密度が高く、バラックで組んだ状態では、ハムノイズを拾ってNG。今は、気合いを入れて実装をやり直している最中です。

2011年12月24日土曜日

iBasso A02 (その2:内部をばらしてみました)


ちょっといたずらして、iBasso A02のふたを開けて中身を見てみました。

残念ながら、全てのOPアンプの表面が削られてしまっていて、銘柄は何を使っているかはうかがい知る事は出来ませんでした。唯一分かるのは、ボリュームコントロールICのDS1801という文字だけです。
カタログでは、オペアンプが8機搭載と書いてあったので、増幅用のDualオペアンプICが4個、ぐらい積んであるのかと思いきや、SSOP8ピンの怪しきICが5個、さらに、TSOPのICが2個搭載されていて、ちょっと訳分かりませんね。

根気よく、回路を逆アセンブルしていけば、OPアンプIC交換なんかも出来るようになると思うんだけど、ちょっとそこまでの気合いはありません。

「スパイラル物置」さんというblogに、このA02のベースとなったT5の分解写真が公開されていますが、構成としては大体同じ感じですね。

ので、壊す前に、大切にふたを閉じました。
だれか、回路図を逆アセンブルしてくれる人、出てこないかな〜。

2011年12月23日金曜日

iBasso A02 (ヘッドフォンアンプ)

僕のヘッドフォン熱は加熱するばかりで、ヘッドフォンアンプという物を買ってしまいました。
いつもの、秋葉原のE☆イヤホンに言って、色々と視聴したところ、この機種が、値段も手頃で、良い意味での“普通”の音でしたので、この機種に決めました。

iBasso A02という機種です。
詳しくは、こちらです↓
http://www.hibino-intersound.co.jp/information/2769.html



気に入ったところはいくつかありますが、
一番は、薄くて小さいところでしょうか。
ヘッドフォンアンプと言うと、こんな感じ→のアルミ押し出し材のケースを使っている物が多いと思うのですが、そこまで大げさな物は抵抗感が有りました。
右の写真は、PICO USB/DACという機種で、実際に音は良かった(値段も良い)のですが、持ち歩くにはちょっとという感じでした。

あと、抵抗感があったのが、アンプというより「バスブースト(低音増強)」の機能を売りにしている物が多かった事です。確かに、重低音の音は派手で素人受けをするのでしょうが、アンプというのもは基本的に、原音を忠実に再現する物であって欲しいと思います。特に、ヘッドフォンの場合は、機種ごとの個性が強いので、なおさらアンプ側は素直な物じゃないと“泥沼化するな〜”という思いもありました。

と言うわけで、このiBasso A02という機種を買いました。当初は、その一つ下の機種であるA01を買おう(お値段も9,800円とキリが良いですし)と思って、視聴をしたのですが、こっちのA01は音に色づけが多くて(いわゆるドンシャリ)、好感を持てませんでした。

さあ、前置きが長くなりました。
肝心のA02の音の印象ですが、iPhone3GSに直結の時と比較して、

  1. 出てくる音の帯域が広がります(低音から高音までより広く出るようになります)
  2. 音の制動力があがります(ドラムの様な破裂音が、ビシッと決まるようになります)
  3. より、音が立体的に聞こえるようなります(音の粒立ちがはっきりする感じです)
というのが、主に感じた変化です。このアンプはBTL型駆動ということですので、上の3つの特徴はまあ納得という感じでしょうか。比較対象に、Mini Watterと聞き比べてみましたが、音の“制動力”という意味ではA02の方が明らかに良いですね(OPアンプのダンピングファクターは、真空管とは比べものにならない位高いで当たり前ですね)。それでいて、細かい音のディテールもMini Watterに負けず劣らず表現するので、設計者のセンスの良さを感じます。

逆に、音の艶というか色気の様な物は、真空管アンプのMini Watterだけが持っている独自の世界で、A02にからは感じる事は出来ませんが、それだけA02は生真面目に音を鳴らすアンプと言って良いと思います。

そして、これを言ってしまってはおしまいかもしれませんが、所詮プレーヤーがiPhoneというレベルでは、あんまり目くじらを立てて音質を云々いうのは野暮ですね。A02を入れただけで十分に音は良くなります、それ以上の音を求めようと思ったら、ヘッドフォンアンプよりiPhoneを買い換えた方が効果的でしょう。

以下、加筆分:
その後、2週間ほど聞き込んで見ました。一個、大きな問題点を見つけました。
iPhone 3GSで使っているのですが、電波強度が強いとき、例えば、webブラウスをしながら音楽を聴いていると、高周波ノイズが頻繁に入ります。
アンプを、iPhone本体から距離を離せば大分改善するのですが、使用方法としてそれもめんどくさくて我慢しながら使っている状況です。

それから、音質に関しても、聞き込んでいくと色々と不満も出てきますね。
一番の不満は、解像度がもう一ランク高いと良いな〜、という事です。まあ、普通に聴く分には十分の解像度なのですが、もう少し音のエッジが立ってくれると言う事無しなんだけどな〜、という感じです。これも、ある意味BTLアンプの(悪い部分での)特徴ですよね。

2011年12月19日月曜日

ULTIMATE EARS TRIPLE.FI 10(10PRO)

僕のヘッドフォン選びは、SonyのMDR-EX1000という機種で落ち着きそうなのですが、その過程でご多分に漏れず、色々と“迷走”しましたので、その散財の成果を若干ご紹介したいと思います。

最初の紹介は、ULTIMATE EARS TRIPLE.FI 10 (10PRO/通称“テンプロ”)です。

実は、今回のヘッドフォンに選びをするまでは、BA型(バランスド・アマーチュア型)という形式が有る事すら知らなくて、お店に行って初めてその存在を知って、一度その音を経験したいという欲求に従って買ったのが、この“10PRO”です。

一言で言えば、BA型の特徴を象徴的に表している機種だと思います。とにかく、音のディテールがはっきりしていて、レンジが広くて、音場表現が“これでもか !!”  って感じで広がります。


この辺は、各帯域(高音/中音/低音)で最適化したBAドライバを3機搭載するマルチドライバ形式ならでは良さだと思います。初めてその音を聞いたときには、良い意味での大きな衝撃を受けました。


このヘッドホンは、ロックとか電子音向きと言われますが、その帯域の広さと輪郭の正確さも手伝って、オーケストラや(音数の多い)ポップスなんかも良く鳴らすと思います。このメーカーが、ステージ上のモニターイヤホンとしてミュージシャンから指示を受ける理由も、この「輪郭の正確さ」に有るのでは無いかと思います。


ただし、


ここからが、僕が結局、手放してしまった理由になるのですが、10PROのネガティブな点として良く指摘されている「ボーカルが引っ込む感じ」を僕も感じて、どうしてもそれが許す事が出来ませんでした。


厳密にクロスオーバーの周波数を調べたわけでは無いのですが、マルチドライバ故に、音のクロスオーバーのさせ方に若干問題が有るように感じます。しかも、その繋がりが悪いと感じる部分が、自分が特に重視しているヴォーカルやギターの主旋律域であったので、その時点で他が良くてもNGとなってしまいました。


最後に、どうでも良い事かもしれませんが、この10PROは、とにかく“敏感”ですので、遊ぶにはとっても楽しいヘッドフォンだと思います。アンプを換えたりとか、ケーブルを換えたりとか、イヤーピースを換えたりとか、そう言った変化に敏感に反応します。なので、これをネタに色々と試してみて、「いや〜、ヘッドフォンって物はさぁ〜」ってウンチクを垂れるには良い機種かもしれません。


そんな事を含めると、他人の口コミ情報が重視されるネットの世界で、高い評価を受ける理由も何となく納得出来てきます。ただ、それを楽しむには、僕は年を取りすぎているし、自分の好みも明確化しすぎていたのかもしれません。


そう言う訳で、10日ほど楽しんで、さようならと相成りました。

2011年12月18日日曜日

Sony MDR-EX1000 (インナーイヤーヘッドフォン)

久々にオーディオネタは、イヤホン(ヘッドフォン)の話です。

SonyのMDR-EX1000というインナーイヤー型のヘッドフォンを買ってしましました。

最近のはやりでは、こういう耳に突っ込むタイプは「イヤホン」と言って、頭の上をアームが跨いで耳にかぶせるタイプを「ヘッドフォン」って言うみたいですね。ただ、“Walkman”と一緒に青春を過ごした僕にとって、やっぱり「ヘッドフォン」と書いた方がしっくり来るので、この言い方を続けます。

さて、あまりヘッドフォンにはこだわっていませんでした。そもそもiPhoneから大して良い音がでない事が分かっていたし、新幹線の騒音の中ではあまり目くじらを立てて音質をこだわる気にもなれませんでした。

その後、Mini Watterを作った事をきっかけに、ヘッドフォンが面白いな〜と感じ始めて、色々と物色して、行き着いたのがこのヘッドフォンです。

恐らく、このblogに訪れる方はご存じと思いますが、カナル型(耳に突っ込む形式)のヘッドフォンのドライバは、従来のダイナミック型と、BA(バランスド・アマーチュア)型の2形式がありますが、僕は、ダイナミック型のゆとりのある鳴らし方が好きなようです。

さて、話をMDR-EX1000に戻して、肝心のインプレなのですが、モニターイヤホンというだけあって、すごく「正確な音」を出します。

印象的なのは、圧倒的に広いダイナミックレンジと、音楽のおいしさを髄まで絞り出すような音の密度の濃さです。その上で、エンクロージャーの響かせ方が絶妙なのか、自分の脳みそいっぱいに音場が広がります。このコンサートホールにいる様な「音場の広がり」はこの機種だけが持っている特徴かもしれません。

実は、MDR-EX1000を買う前に、秋葉原のE★イヤホンというお店(とても良いお店です!!)で散々に他の機種の聞き比べもしました。例えば、BA型で評判の良いTRIPLE.FI 10 (10PRO)は、音が人工的な上、特定の周波数の音に濁りがあってNG。Westone4は好みの音だったんだけど、若干、音の出が苦しそうなのがなんかストレスを感じてNG。ダイナミック型の“高級機種”と言われるSENNHEISER IE80については低音過多で完全にNG。

こんな感じで、散々試して半ばあきらめかけていたところに、MDR-EX1000を聴いて、「目から鱗」じゃなくて「耳から鱗」。すごいぞ、Sony!!と声を出したくなる位、感動的な音でした。

ということで、明日からの新幹線通勤の時間が楽しくなりそうです。